もうすぐユリの季節です。玄関前の白百合(カサブランカ)はまだ蕾ですが、間もなく立派な花を咲かせることでしょう。
そんなカサブランカについて、調べてみました。
概要
科 | ユリ科 |
属 | ユリ属 |
学名 | Lilium Casa Blanca |
和名 | カサブランカ |
英名 | Lily |
原産地 | ヨーロッパ |
花期 | 6月~8月 |
カサブランカは、オリエンタル・ハイブリッド種という品種のひとつ。大きな花と、強い香りが特徴。
聖書にも数多く登場する白百合
白百合は聖書にも数多く登場する、純潔、無垢の象徴として聖母マリアを表す花です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」で天使ガブリエルが手に持っているのも、
白百合です。
王家の紋章によく見られる百合の紋章、「フルール・ド・リス」ですが、ユリの花もしくは、アイリス(アヤメ)という説もあります。
中世ヨーロッパで3つの花びらは「信頼・知恵・騎士道精神」を意味していました。
のちにフランスで「聖三位一体」の象徴として扱われるようになりました。
現在でもこの紋章はいたるところで見ることができます。

ミッション系の大学や、ボーイスカウト・ガールスカウト、国旗などに用いられています。私もミッション系の大学に通っていたので「百合の紋章」には思い入れがあります。
Dragon Ashのkjが百合に込めた思い
10年以上前のことですが、NHKの「佐野元春のザ・ソングライターズ」という番組にDragon Ashのkjこと降谷健志氏がゲストとして出演していました。
その番組で彼が語っていたことが今でも印象に残っています。
その番組は立教大学で公開収録が行われていました。ある学生から、
「歌詞の中で頻繁に百合とか、Lilyという単語を使われていますが、
それにどういった思いを込めて歌詞を書かれているんですか?」
という質問がありました。
絶妙な質問ですよね。そのような疑問を持つ方も多かったのではないでしょうか。
「よくぞきいてくれた!」と当時思いました。
英語で百合を意味する”Lily”はDragon Ashのアルバムのタイトルにも使われています。
それに対して、彼はこう答えていました。
音楽をやってるってだけじゃなくて、音楽ビジネスの中にいるじゃん?
だからそんなに胸張って言えないこととかもあるし、実際売り上げも無かったら、食っていけないわけじゃん、俺らの職業ってさ。
だけど、音楽を作ってるときとか、ライブに来てくれてる人への接し方とか、音楽に対する気持ちだけは絶対にピュアでなくてはアーティストはダメだと思うし、音楽に対する気持ちや姿勢っていうのは、常に白百合のようでありたいってことです。
熱いですね。このことは、音楽ビジネス以外にも言えるのではないでしょうか。どんな仕事をするにも、常に白百合のような純粋な気持ちで向き合いたいものです。
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