晴れた日には、栂池高原から北アルプスの山々がクッキリと見渡せます。
それは絶景です。
さらに、各山の名前が分かれば、もっと楽しいでしょう。
パノラマ写真で解説してみたいと思います。
白馬三山とは
白馬岳(2,932m)、杓子岳(2,812m)、白馬鑓ヶ岳(2,903m)を白馬三山と呼びます。中でも白馬岳(しろうまだけ)は有名。毎年多くの登山者が訪れます。
諸説ありますが、その名の由来は、春になると山肌に「代掻き馬(しろかきうま)」の雪形が現れるためと言われています。↓
「代掻き」とは田植えに備えて、田んぼをならす作業のことです。
昔はこれを馬にやってもらっていました。
地元の人たちはこの雪形が現れると、代掻きを始めたそうです。
「代掻き馬」→「代馬」というのが由来です。
「しろうま」という響きに「白馬」の字を当てたそうです。白い馬のイメージも良かったのでしょう。
昔は、「大蓮華山」と呼ばれていたという説もあります。
それに対して右隣の「小蓮華山」の名前が今も残っています。
白馬鑓ヶ岳の中腹には秘湯と呼ばれる「白馬鑓温泉」があります。
唐松岳も人気
唐松岳(2,696m)は八方尾根から日帰り可能の山で、こちらも登山者に人気です。
八方尾根のゴンドラから、リフトを2本乗り継ぎ、往復6~7時間程度。
近年、氷河が発見されたことで注目を集めています。
登山道の途中の八方池も見どころです。↓
唐松岳へは、白馬鑓ヶ岳から縦走可能。途中にはその名の通り、不帰ノ瞼(かえらずのけん)という難所があります。Ⅰ峰(いっぽう)Ⅱ峰とあり、Ⅱ峰は北峰と南峰に
分かれます。
五竜岳は武田菱
五竜岳(2,814m)は「武田菱」の雪形で有名です。
武田氏の紋章である菱型に見えますね。
そのため、「御陵(ごりょう)」と呼ばれ、
その後、「ごりゅう」に転訛したという説があります。
鹿島槍ヶ岳は独特の山容
五竜岳の左隣に見えるのは鹿島槍ヶ岳(2,889m)。山頂は南峰と北峰に分かれ、独特の山容をしています。
日本では数少ない氷河が現存する山として知られています。
晴れた日に北アルプスを眺めることがあれば、参考にしてみてください。
コメント